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高齢化社会の中でニーズが高まる在宅業務ありの薬剤師求人

この記事の最終更新日は2019年11月19日です。
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内閣府が発行する「平成30年版高齢社会白書」によると、総人口における高齢化率(65歳以上人口の割合)は27.7%にもおよび、今後ますます高齢化が深刻になってくることが予想されています。また、その平均寿命も右上がりの一途を辿っているのが実状です。

年齢を重ねれば重ねるほど、どうしても体のどこかに異常を感じることは多くなるものです。全員ではないとは言え、足腰が弱くなるのも避けて通れません。そんな背景のもと、ますます需要が高まっているのが薬剤師の在宅業務です。

確実にスキルアップできる環境にあることから、調剤や販売だけでは物足りない、と考える現役薬剤師の中には在宅薬剤師への転職を検討している方も多いかもしれません。この記事では、そんな方のために薬剤師の在宅業務について詳しく解説します。

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薬剤師の在宅業務とは?

在宅業務(在宅医療)は高齢化社会の中でとくにニーズが高まっている業務で、通院・来局が困難な方な高齢者のご自宅に伺って薬剤管理やお薬をお渡しします。

お薬を届ける際、他の薬や食べ物との飲み合わせのチェックも行うのも在宅業務の一環です。

高齢化社会は2042年にピークに達すると言われており、これから約20年間は高齢化率が上昇していくため在宅業務のニーズがますます高まってきています。

2060年には65歳以上の人口が全体の40%近くになると予測されています。国は超高齢化社会に伴う在宅医療のニーズ増加に対して、予算の増加・診療報酬の引き上げ・地域包括ケアの体制づくりなどの対策を実施しています。

在宅薬剤師の主な仕事内容

その日の体調や症状に合わせ、最適な調剤をするのが在宅業務の基本的な考えです。患者さまからすると何人もの薬剤師が入れ代わり立ち代わり訪問するより、一人の薬剤師に担当してもらえる方が安心感もあります。

薬剤師にとっても何度も顔を合わせるうちに微妙な体調の変化も察することができるので、担当者が同じであることは患者さんにとっても薬剤師にとっても良いことなのです。

具体的な仕事内容を下記に説明します。

患者さまに医薬品を届けて管理する

患者さまは、病院や薬局に薬をもらいに行くことが困難なことがほとんどです。そんな方々のために直接薬を届けて服薬指導することが在宅薬剤師の重要なミッションです。患者さまの負担軽減はもちろん、家族の負担軽減や安心度向上にも貢献します。

薬の飲み忘れや二重飲みの有無をチェックする

患者さまの自宅の残薬状況から、薬の飲み忘れや二重飲みの有無の確認&管理を行います。とくに患者さまが複数の病院や薬局から薬を処方してもらっている場合は、どれがどの薬なのか混乱しがちになります。それぞれの保管方法なども指導し、高齢者の患者さまの混乱をサポートしながら安全な服薬へと導くことも在宅薬剤師の仕事です。

薬の副作用や飲み合わせの確認

患者さまの体調を把握して薬の効果や影響を確認し、時にはほかの薬への変更を検討することも在宅薬剤師の仕事のひとつです。さまざまな側面から相乗効果で患者さまのQOL(生活の質)向上に取り組みます。

患者さまとのコミュニケーション

患者さんと一対一で向きあい、時には世間話をしてリラックスしてもらうのも在宅薬剤師の務めのひとつです。とくに高齢の在宅患者さまは社会との付き合いが少なくなりがちです。そんな方たちにとって、在宅薬剤師とコミュニケーションを取ることは貴重な機会であり、認知症の予防にもつながります。

計画書や薬歴簿、記録簿、報告書等の作成

患者さまの在宅医療が決定した点で、医師からの情報提供書などを元に患者訪問計画書を作成します。また、訪問後にも報告書を作成し、各方面と情報を共有することも在宅薬剤師のお仕事です。

薬剤師の在宅業務のやりがい4つ

その仕事内容のハードルの高さから、どうしても躊躇されがちな在宅薬剤師。それでも通常の薬剤師には味わうことができないやりがいに溢れています。

ではどんな点に在宅薬剤師はやりがいを感じるのでしょうか? 下記にご説明します。

チーム医療に携わることができる

在宅薬剤師は医師や看護師、ケアマネージャーとも密な連携を取る必要があり、チーム医療に携わることができます。チームの中でも患者さまやその家族にもっとも身近な立場にあたり、薬や体調に関するリアルな悩みや相談を直接聞くことができるとともに、それを医師や看護師にフィードバックする必要があるため、自分がチームの中心であることを実感できるでしょう。それだけに責任感を伴いますが、患者さまの病状改善に一歩踏み込んだ立場から貢献できることは大きなやりがいです。

専門的なスキルが身につき、キャリアアップにつながる

緩和ケアや無菌調製を含む調剤などの業務を担当することもあり、専門的なスキルが身につきます。その結果、今後のキャリアの幅も広がることになります。また、薬剤師としての市場価値が高まることも在宅薬剤師のメリットのひとつ。今後は在宅医療のニーズがますます高まることが予想されるので、早いうちから自分の市場価値を高めておくことは有益です。

直接感謝される機会が増える

閉ざされた空間で働きがちな薬剤師が、在宅薬剤師であれば薬局の外へ飛び出して患者さまやその家族はもちろん、チームのメンバーとも密なコミュニケーションを取る必要があります。そのため、直接「ありがとう」と感謝される機会が増えることもやりがいにつながります。薬局内のみでの業務であれば、どうしても事務的な作業になりコミュニケーションも少ないため感謝されることは少ないですからね。

待遇の交渉がしやすい

在宅薬剤師を希望する薬剤師の数はまだまだ多いとは言えないため、その分勤務時間や給与の交渉がしやすくなります。待遇を重視したい、という方であれば、待遇アップは大きなモチベーションになることでしょう。

薬剤師の在宅業務のつらいところ3つ

在宅薬剤師はつらい、大変と言われることが多いですが、その主な原因にはどんなものがあるのでしょうか。代表的な例を挙げてみます。

夜間や休日にも対応がマスト

在宅療養支援病院などでは休日や夜間にも対応しているところも多く、その場合には在宅薬剤師にも365日24時間対応が求められます。もちろん電話対応のこともありますが、「常に緊張感を持ちながらの業務となるのでつらい」と考える在宅薬剤師は多いようです。

高齢者の患者さま相手だからこそ起こりうるつらさ

在宅医療を患者さまは高齢の方が多いため、訪問した際には部屋の整理整頓ができていないこともあります。潔癖な方にとっては苦行と思えてしまうかもしれません。また、認知症であったり耳が遠い患者さまも多いので、その分説明に時間がかかります。在宅薬剤師の一般的な滞在時間は10分ほどと言いますが、それ以上に時間を費やしてしまい、結果残業となることも多いのだとか。

書類作成に手間がかかる

在宅薬剤師の業務のひとつに、計画書や薬歴簿、記録簿、報告書等の作成があることは前述のとおりです。患者さまのもとに伺って業務を行った上に、さまざまな文書を作成するとなると体が何個あっても足りません。これだけの仕事量をこなすためにはどうしても業務効率化が必要になってきますが、相手は病に苦しむ患者さまです。安易な効率化は許されることではありません。しかしながら、その業務量にパンクしてしまう在宅薬剤師は少なくないというのも現状です。

薬剤師の在宅業務の探し方

在宅業務ありの薬剤師求人の探し方としては、薬剤師専門の転職サイトに登録することがもっとも手っ取り早いです。専門の転職サイトであれば条件に「在宅業務」を指定することも可能です。その際には1社だけではなく複数のサイトに登録することがお約束です。サイトごとに特徴があり、求人数や条件も異なるので比較検討ができます。表に出ていない非公開求人で、あなたにぴったりの案件があれば紹介してもらえるのも◎。

また、担当コンサルタントが仕事内容や給与、勤務条件などの相談にも乗ってくれるので頼りになるし、在宅薬剤師への初めての転職であっても薬剤師転職のプロがアドバイスしてくれますよ。自力で探すのには限界があるので、ぜひ利用してみてください。

薬剤師としての経験値を詰める在宅薬剤師という働き方

在宅業務を経験することは薬剤師としてのスキルアップにもつながります。これからの薬剤師の業務は外来業務だけでなく、在宅業務も行うことが求められるため、今から在宅業務の経験をしておくのは将来につながります。

通院・来局が難しい高齢者にとって薬剤師に訪問してもらえることはとても助かることですし、症状に合わせて最適な薬をお渡しするのは薬剤師にとっての大きなやりがいとなります。

やりがいが大きい一方で大変な点も多い在宅薬剤師ですが、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。